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自民党総裁に岸田文雄、決選投票で河野氏を下す。10月4日に総理大臣へ

自民党は9/29投開票の総裁選で岸田文雄(64歳)を第27代総裁に選出した。1回目の投票で1位だったが、過半数に届かず2位の河野太郎(58歳)と決選投票で257票を得て勝利した。10月4日召集の臨時国会で菅首相の後継となる第100代首相に指名される予定。

僅差の勝利だった

今回の総裁選の1回目投票は議員票382票と党員・党友票382票の計764票で争った。議員票のトップは岸田氏、党員票のトップは河野氏だった。

1回目国会議員党員・党友合計
岸田文雄146110256
河野太郎86169255
高市早苗11474188
野田聖子342963
決選投票国会議員都道府県連合計
岸田文雄2498257
河野太郎13139170

岸田氏は議員票146票、党員票110票の256、河野氏は86票、169票の255で1票差。河野氏は議員票で3位となってしまった。決選投票は議員票382票、都道府県連各1票の429票で競い、議員票で圧倒した岸田氏が勝利した。一方、民意を反映している都道府県連は河野氏が38、岸田氏が8となっていた。

数十兆円規模の経済対策

岸田氏は当選後の記者会見で、「年内に数十兆円規模の経済対策を策定する」「成長なくして分配なし、しかし分配なくして次の消費、需要も喚起されない。分配なくして次の成長もない」「できるだけ幅広い国民の皆さんの所得や給与を引き上げる経済対策をとっていきたい」と発言。

民間の賃上げの呼び水にし、大企業と中小企業、高所得者と低所得者、大都市と地方の格差是正にも目配りする。

与党の公明党は0歳から18歳を対象にした一律10万円の給付を主張しており、給付額や対象を調整する。

所見

民意では河野氏であったが、自民党は「安定」を選択した。結局、派閥を制するものが総理になる。これでは、変革は起きない。いくら経済対策を打ち出しても、これまで通り既得権益者が得をし続ける日本となる。

河野さんは改革を推し進め議員票が取れなくなる構造だったが、今後も河野さんでなくても改革をしようとすると、総裁選で勝てない状況ではないか。

岸田さんの任期は2024年9月までの3年間。2021年10・11月(予定)の総選挙と、2022年夏の参議院選挙に大敗しなければ、総理を続けられることが確定と言ってもよい。

日本はますます衰退するのではないか。既得権益者は老人ばかりで、若者が損をする、成長しない。

今回の総裁選は大変残念な結果だった

ABOUT ME
メガバンク太郎
とあるメガバンクで働く16年目の中堅行員です。30年目(51歳)では別会社に出向(給料激減)する運命の業界、それまでにFIRE※出来ないか真剣に考えるようになりました。 妻、子供5人の大家族で生活費もかさむ中、少しでも収入を増やすための「自己成長」、無駄遣いをしない「倹約」、お金を増やす「資産運用」の3つの軸で自らを律する為にブログを始めます。 ご覧になった方へ少しでも有益な情報にするためにも、精一杯がんばります。 ※Financial Independence, Retire Early=「経済的自立と早期リタイア」
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