太郎
おはようございます❗️
あと15年でFIREを目指す、企業戦士のメガバンク太郎と申します😊
医学部合格率が初の男女逆転、不正受験発覚から3年で実態が現れたのか🤔
医学教育史上、初めてであろう。
医師養成課程をもつ大学の医学部入学試験の合格率が、2021年度は女性が男性を逆転した。
全国の国公私立81大学の入試結果を集計した文部科学省によると、受験者総数に占める合格者総数の割合は男13.51%、女13.60%だった。
女性のほうが合格率が低い大学の割合は、前年度の67%から44%に急落した。
医学部の入試不正問題
折しも入試シーズンの盛りである。
東京医科大(新宿区)が文科官僚の子息の入試成績にげたを履かせていた事件が表面化したのが契機となり、ほかのいくつかの大学を含めて長年やっていた得点操作の実態が白日の下にさらされたのは18年だ。
その手口は、女性と多浪生の小論文成績を減点するなどして合格者数を抑えるものだった。
不正を受け、合格率の公表へ
事件を受けて文科省は当時、13~18年度の6年分について全医学部の合格率を男女別に公表した。
その後は不正を認めた大学にかぎって公表する方針だったが、与野党議員からすべての大学について公表を継続すべきだという意見が相次ぎ、一転して19年度以降もホームページに結果を載せるようになった。
それによると19年度は男12.11%、女11.37%、20年度が男12.56%、女11.42%だった。
合格率をさかのぼれる13年度以降で、女性が男性を上回ったのは21年度が初めてだ。
医師養成にかかわる専門家の多くは女性のほうが高かったことは過去になかったのではないか、と口をそろえる。21年度は紛れもない画期になった。結果公表の継続がフェアな入試にひと役かっているとみることができる。
公正な入試の徹底を改めて求める
初の男女逆転を受け、10万人あまりの医師・歯科医で構成する全国保険医団体連合会(保団連)は、全国医学部長病院長会議に改めて公正な入試の徹底を求めた。
保団連事務局の丸山七菜子氏は「筆記試験、面接試験など科目ごとの成績も男女別に公表すべきだ」と話していた。
医学部は社会構造変化に対応できるか
医学部は難関だ。だが医師養成課程は経済や社会の構造変化についていけているだろうか。
医療技術の進歩、デジタル化、長寿化に伴う疾病の変容、医療財政の逼迫――など環境は絶えず変転している。
医学部の関門を男女フェアにするのは、改革の第一歩にすぎない。
医師の働き方改革
フェアな入試を持続させるカギの一つが、医師の働き方改革だ。
政府は19年、労使合意があっても残業は年間720時間を上限とするよう産業界に義務づけた。
違反企業には罰則を科す厳しい規制だ。一方、医療界に対しては地域医療などにマイナスの影響がおよぶのを避けようと、規制の適用を5年間猶予している。
女医は深夜・早朝勤務を敬遠する傾向
臨床研修を修了した若手医師へのアンケート結果によると、女性は深夜・早朝勤務や長時間勤務になりがちな診療科を敬遠する傾向が読み取れる。
入試問題の得点を操作し、女性の合格率を低く抑えていた大学のなかには、こうした傾向を理由にするところもあった。
言い訳が通用しないのは当然だが、医師が診療科を自由に選べる現行制度のもとでは、女医が増えれば付属病院で採用する外科医などを一定数、確保するのが難しくなるのも現実だろう。
女医の活躍の場を広げるためにも、働き方改革を徹底させるべきだ。
同時に、診療科の選択をそれぞれの医師に委ねている現行制度を続けてよいのか、という根源的な課題も浮かび上がった。
コロナ禍で直接診療が減った
この2年あまりの新型コロナウイルス禍は、医師が患者と直接向き合って診療する対面診療にも限界があるという事実を示した。
感染拡大の初期、コロナウイルスに罹患(りかん)するのを恐れた患者による受診控えが多発した。
当時、安倍政権は規制改革推進会議に急きょタスクフォースを設け、スマートフォンやパソコンを介して診察を受けるオンライン診療をスピード解禁した。
医学は対面診療が前提であった
医学教育は長らく医師が患者と面と向き合うのを前提に組み立てられてきた。
日本医師会などが主張するように、触診や視診など対面診療の重要性は論をまたない。
一方、オンライン診療には患者が医療機関にアクセスしやすくなる、医師が患者の健康データの変化をリアルタイムで把握しやすくなる、などの利点がある。
対面かオンラインか
対面かオンラインかという二者択一に意味はない。
どんなケースならオンライン診療に向くのか、また対面診療でなければならないのはどういう患者か、などについて習得できる教育の必要性が高まっている。
患者の容体によっては、オンラインから対面へスムーズに移行させなければならない局面がある。それに備え、医療機関にはどんな仕組みが求められるのかを学生のうちから考えておくのも無駄にはなるまい。
いずれスマホアプリで初期診断に
中国や欧州の一部の国が実用化したように、軽い病の初期診断はスマホアプリなどで代用する時代が日本にも来るかもしれない。
そのとき医師はどういう役割を担うのか。新しい知識や経験をテンポよく吸収できるカリキュラムを工夫してほしい。
公平な入試は第一歩にすぎない
医学部には、患者を救うためなら医療費がどれほどかさんでも差し支えない、と教える教員もいる。
治療に最善の努力を傾けてほしいというのは患者や家族の願いでもある。しかし逼迫する医療財政を考えれば、コストとベネフィットの比較考量が医療者にも求められる時代が来つつある。
医学教育が抱える課題はフェアな入試の実現にとどまらない。
所見
不正受験はあってはならないが、女医が深夜・早朝が働けないのであれば、男性が多い方が良いと感じてしまうのも事実。
診療は命に関わることなので、難しいが、
デジタルやAIで色々対応できるようにすることが急務だと感じる。