日銀は13日、中央銀行デジタル通貨(CBDC)導入に関する課題などをまとめた中間整理を発表した。
導入するかは『国民の判断による』
4月から決済の利便性向上や保有額の上限設定といった金融システムの安定性確保に必要な機能の検証を始めており、今後はシステム維持に向けたコスト設計のあり方や法制度との関係などを詰めるという。
実際に導入するかは「国民の判断による」とした。
CBDCの実証実験は3段階
日銀は実証実験の段階を3つに分けている。
2021年4月から22年3月まで行った第1段階ではCBDCの発行、流通といった基本機能に大きな不具合がでないかを検証した。
4月からの第2段階では利便性向上やシステムの安定確保に必要な機能を検証する。
将来は民間事業者や消費者らが参加するパイロット実験の実施を視野に入れる。
CBDC の仲介機関は『銀行』が有力
日銀は中間整理で、利用者と日銀との間でCBDCをやりとりする仲介機関について、銀行が「有力な業態と考えられる」とした。
ただ、必ずしもユーザーが仲介機関となる銀行に預金口座を保有している必要はないとの考えも示した。
資金移動業者などノンバンク決済事業者を仲介機関とするかは「今後の議論の対象」という。
所見
日本でもCBDCは早く実証実験を行なってほしい。
通貨を制する者が、世界経済を制する構図は未来でも同じだと思う。
デジタル人民元には負けないでほしい。