マイナンバーカードを健康保険証として利用できる「マイナ保険証」の運用が10月20日、開始する。
だが必要な設備を導入した医療機関は全体の1割にも及ばず、医療分野でのデジタル化の遅れが浮き彫りになった。
利用方法
患者が医療機関や薬局の受付で健康保険証の登録済みのマイナンバーカード※を保険証の代わりに提示する。
※登録方法はこちら
https://myna.go.jp/html/hokenshoriyou_top.html
専用の顔認証付きカードリーダーで読み取ると、即座に本人確認ができて待ち時間を短縮できる。
医療機関や薬局で検診結果や処方された薬の情報を閲覧できる。正確なデータに基づき適切な医療を受けやすくなる。
医療機関側のメリット、デメリット
医療機関側にとっては事務作業の軽減や保険の請求ミスの防止が期待される。
対象となる病院、診療所、歯科診療所、薬局の数は全国で23万施設になる。
だが10月10日時点でカードリーダー等の必要な設備を導入済みの医療機関などは約1万8000施設と全体の8%だった。
政府は当初6割の施設で導入すると目標を掲げていたが遠く及ばなかった。
リーダーの導入のほか、ネットワーク環境の整備といった負担が医療機関側に生じる。
データ入力の不備が発覚するなどしてマイナ保険証の運用開始が後ズレしたことから消極的になった医療機関もある模様。
利用できる施設が広がらなければ、患者の利便性向上の効果は限られてしまう。
所見
マイナ保険証が使える医療機関が8%しかない状況であれば、結局保険証を持ち歩かなければいけない。
まだまだ役に立たない状況。
マイナンバーカードはコンビニで印鑑証明書、住民票が取得できる、とても便利なカード。
私はとても便利に利用させてもらっている。まず便利でないと、マイナンバーカード否定はの人は作らない。
政府は予算をもっと利用してマイナ保険証を浸透させるべき。
保険証だけでなく、免許証やねんきん手帳、色々なものを統合してほしい。