太郎
おはようございます❗️
あと15年でFIREを目指す、企業戦士のメガバンク太郎と申します😊
メタバースも見据えて、ゲーム会社の巨大買収が激化するのか🤔
米マイクロソフトが過去最大の買収に動いた。
米ゲーム大手アクティビジョン・ブリザードの獲得に687億ドル(7.8兆円)を投じる。
巨大な仮想空間「メタバース」の普及を見据え、人気ソフトや人材を取り込む。
他の巨大テック企業もメタバース分野に多額の資金を投じる方針で、関連ビジネスが一気に広がる可能性が出てきた。
規制当局とアクティビジョン株主の承認を経て、2023年の買収成立を目指す。
有力作が手に入る
アクティビジョンは1979年設立で、仏メディア大手ビベンディ傘下のゲーム会社との合併などで規模を拡大してきた。
買収が成立すれば、マイクロソフトは「コールオブデューティ」や「キャンディークラッシュ」などの有力作を手にする。
ゲームがメタバース攻略の糸口
「(今後生まれる)多くのメタバースを支える強力な生態系をつくる」。
18日の説明会でサティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)はこう述べた。
巨額買収に乗り出したのは、ゲーム会社がインターネットに続く有望市場と目される、メタバースを攻略する糸口になるからだ。
「コールオブデューティ」は月々のプレーヤーが1億人を超す「億ゲー」だ。
他の作品も含めれば毎月4億人がアクティビジョンのゲームで遊び、メタバースと親和性の高い優良顧客だ。
人材確保も目的
ゲーム開発者も取り込める。
ゲーム人材は仮想空間の構築に詳しい。エンジニアの獲得競争が激しいなか、アクティビジョンの人材を得たことは大きい。
メタバースの市場は20年後100兆円
メタバース需要開拓の口火を切ったのは米メタ(旧フェイスブック)だ。
仮想空間が人と交流したり商取引したりする新しい生活空間になるとみる。
市場規模は20年代後半に100兆円に迫るとの予測もあり、今では米エヌビディアなど有力企業が軒並み開発に取り組むIT(情報技術)分野の主戦場になった。
巨額買収は仮想空間の活用で先行するゲーム業界を大きく揺さぶる。
IT巨人がこぞってゲーム事業を拡大すれば、資金力に劣るゲーム会社は太刀打ちが難しい。
マイクロソフトはゲーム事業の売上高が全体の1割弱だがアクティビジョンに8兆円近い資金を投じる。
メタも年1兆円規模の投資を表明し、メタバース分野は異次元の競争環境に突入しつつある。
ソニーはどうなるか
焦点はソニーグループの動向だ。
ゲーム事業でこそ売上高でマイクロソフトを上回るが、企業規模で水をあけられている。
仮想現実(VR)に入り込めるゴーグル型端末の開発を進めるなど、メタバースについて「我々はいろいろなトライアルができる会社だと思っている」(吉田憲一郎会長兼社長)という。
ただ総力戦になれば劣勢に立たされる恐れがある。
19日は競争激化が懸念されて株価が前日比13%安となり、時価総額が約2兆円失われた。
中国のテンセントはどう動くか
IT巨人の一角である中国の騰訊控股(テンセント)も、中国政府が国内でゲーム事業を締め付けており、海外市場に足場をつくるため大型買収に乗り出す可能性がある。
すでにKADOKAWAや中堅ゲーム会社のマーベラスに相次ぎ出資した。
大和証券の鈴木崇生アナリストは「プラットフォーマーがゲームなどのコンテンツ企業を買収する垂直統合の動きは今後も続く」と予想する。
日本には人気作や優秀な人材を抱えるゲーム会社が多い。
マイクロソフトを起点にゲーム会社買収の連鎖が起きる可能性がある。
所見
Microsoftが約8兆円の買収、日本企業であれば時価総額上位10位に匹敵する規模。
仮想空間のメタバースは、もう一つの世界と言われているが、相当市場が大きくなる可能性がある。
アメリカの巨大テック企業は資金力も前に進む力も強い。やはりGAFAMなどのアメリカ企業が今後も覇者なのか。