ヨドバシがネットで購入できて、アマゾンのように翌日に届くらしいですよ
ヨドバシカメラは家電や雑貨などのネット販売比率を、現在の3割から5年で5割まで引き上げる。
物流拠点の整備に600億円を投じて全国で翌日配送ができる体制を整え、ネット通販の競争力を高める。
成長するアマゾンジャパンなどネット専業との顧客争奪に向け、実店舗を軸としてきた小売り大手が「変身」を図る。
物流拠点を増設
通販の配送に使う物流拠点は現在5カ所にある。三重県などにも新設し9拠点体制にする。
首都圏の物流を担う川崎市の拠点は増床する。処理能力は2~3倍(個数ベース)に増え、
沖縄などを除くほぼ全国で、夕方までに注文を受ければ翌日までに消費者の自宅や指定場所に届けられようになる。
現在は東京や大阪など大都市以外では2日以上かかるケースもある。
取扱商品も増やす
ヨドバシは自社のネット通販で家電以外に加工食品や雑貨、スポーツ用品なども扱う。
新型コロナウイルスの感染拡大でネット通販市場が拡大するなか、コロナ前までは約600万点だった商品数は840万点まで増やした。
ネット通販では大きな価格差がつかないケースもあり、配送サービスは競争力に直結する。
ヨドバシは購入金額にかかわらず原則無料という特徴がある。
ただ、配送が遅いと、約20カ所に物流拠点を持ち全国の広い地域で翌日配送を実現しているアマゾンなどに客を奪われかねない。
他の家電量販店は
ヨドバシの2021年3月期の売上高は7318億円で、ネット通販は全体の3割の2000億円強だった。
現在約2割のビックカメラ、5年後をめどに約1割を目指すイオンなどと比べても比率は高い。
米家電販売大手もネットシフトを進める。ベストバイのネット販売比率は2割程度だったのが、21年1月期はコロナの影響による巣ごもり消費により4割超まで高まった。
ネット対応は小売業の成長力を左右するテーマになってきた。店舗の新設が圧倒的に多かった投資対象も物流にシフトしつつあり、ネット通販のサービス改善を競っている。
イオンは複数の大型店から最大5万品目を発送し、東京など三大都市圏で翌日配送するサービスを始めた。
ヤマダホールディングスは注文から最短90分で自宅まで届けるサービスを東京都内など一部地域で始めた。
所見
ヨドバシカメラは、他の家電量販店に先んじてウィズコロナに対応した。
店舗に行かず、翌日届くのは便利。土曜日にネットで購入し、日曜日にお目当ての家電を利用できる。
店舗で販売する力と、ネットで販売する力が融合すれば、家電物販でアマゾンに勝てるかもしれない。
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