7日の外国為替市場で円相場が下落し、一時1ドル=133円台を付けた。
133円台は20年2ヶ月ぶりの水準
133円台は2002年4月以来20年2カ月ぶりの円安・ドル高水準。
世界的なインフレ傾向を背景に世界の中央銀行が金融引き締めを急ぐ一方、日銀は大規模な金融緩和を続ける姿勢を崩していない。
世界と日本の金融政策の方向性の違いが意識され、円安・ドル高が進んでいる。
5月9日、131円台で一旦流れは止まった
円相場は5月9日に1ドル=131円台前半の安値を付けた後、いったん円安の流れが止まっていた。
ただ欧州中央銀行(ECB)が利上げ姿勢を鮮明にしたため改めて日銀との方向性の違いが意識され、円売り・ドル買いの流れが再開している。
7日にオーストラリア準備銀行(中央銀行)が大幅な利上げを実施し、対豪ドルの円売りが対米ドルに波及した面もある。
所見
各国と日本の金融政策の差で円安進行となっている。
各国は、インフレ対策のため、利上げをしたい。どんな経済指標でも、良いと判断できれば利上げモードになる。
世界的にインフレが落ち着くまで円安方向は変わらないか。