イエレン氏、日本の為替介入「知らない」
イエレン米財務長官は24日、「日本が(21日以降に)行った、または行ったと示唆した為替介入について私は知らない」と述べた。
日本の財務省は9月下旬に実施した最初の介入について認めたが、その後は実施したかどうかを明らかにしない方針に切り替えている。
米ブルームバーグ通信などが伝えた。
米財務省は9月下旬の介入を日本政府が認めた後には「我々は(為替の急変動を抑えるという)日本の行動を理解している」とコメントを出した。
今回、イエレン氏は「介入についての新しい連絡を受けていない」と発言するにとどめた。
政府・日銀も為替介入を公式に認めない
政府・日銀は21日に実施した為替介入についても公式に認めていない。
当局の動きを公表せず、円売りを仕掛ける投機筋を疑心暗鬼に陥らせる戦略とみられる。
鈴木俊一財務相は24日、記者団に「いま私どもは市場を通じて投機筋と厳しく対峙している。そういう状況を考えてコメントしない」と説明した。
鈴木氏は25日の閣議後の記者会見で、米国との連携について「常日ごろとっている」と強調。
そのうえで円相場の動向について「きょうも高い緊張感をもって注視して過度な変動には適切な対応をとりたい」との認識を改めて示した。