おはようございます❗️
あと15年でFIREを目指す、企業戦士のメガバンク太郎と申します😊
ドル円が117円と5年ぶり。ロシアが暴れる限り、さらに加速するか🤔
円安が進んでいる。
11日には外国為替市場で一時1ドル=117円台を付け、2017年1月以来5年2カ月ぶりの円安水準となった。
金利の上昇が見込まれるドルが買われ、円が売られた。
経常収支の赤字が膨らむ
資源高と輸入物価の上昇につながる円安で、海外との取引状況を示す経常収支の赤字額が膨らんでいる。
お金の国外流出は円売りを招きかねない。円安の定着は家計や企業の収益を圧迫する。
背景は日米金利政策の違い
足元の円安・ドル高は日米の金融政策の違いが背景にある。
米連邦準備理事会(FRB)は15~16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の引き上げを決める見込みだ。
米長期金利は21年末の1.5%台から一時2%台まで上昇(債券価格は下落)した。
日銀は長期金利をゼロ%程度にとどめる政策を続けている。通常、マネーは金利が低い方から高い方へ流れる。ロシア軍のウクライナ侵攻を受けて、安全資産のドルには買いが入りやすい。
2月の輸入物価指数は34%上昇
円安はモノを海外から輸入する際の価格を押し上げる。
日銀が算出する輸入物価指数は2月に前年同月比34%上昇した。
ロシア軍のウクライナ侵攻を受けて3月の国際商品価格は一段高となった。輸入物価の上昇は今後も続きそうだ。
資源高と円安のダブルパンチ
企業収益と家計は資源高と円安で二重の打撃を受けている。
米国の原油先物価格は円相場が1ドル=120円台まで下落した15年には1バレル40~60ドル程度にすぎなかった。レギュラーガソリン価格は15年は1リットルあたり140円前後だった。
現在の原油価格は一時130ドルを付けた。ガソリン価格は170円を超える。原油先物価格と消費者物価指数をもとに試算すると、米国の実質的な原油価格は先物が最高値を付けた08年と比べて3割安の水準にあるのに対し、日本はほぼ横ばいの水準になっている。
1月経常収支は1兆1887億円の赤字
モノやサービスなど海外との取引状況を表す経常収支は、1月に1兆1887億円の赤字となった。
赤字額は過去2番目の大きさだ。円安と原油高で貿易収支の赤字幅が拡大したことが響いた。
経常赤字国は資金の流出が続いているとみなされるので、通貨が安くなる傾向がある。
資源価格の高騰を受けて2月以降も経常赤字が定着すれば、円には売り圧力がかかる。
JPモルガン・チェース銀行の佐々木融市場調査本部長は「年前半に1ドル=120円近くまで円安・ドル高が進むのではないか」と話す。
日本は円安メリットが無くなった
円安は日本経済にメリットがあるとされてきた。輸出企業の収益を押し上げるため、株価が上がる材料にもなってきた。
ただ、11日は円安が進んでも日経平均株価は前日比で500円超下落した。
製造業の国外流出や東日本大震災後の化石燃料の輸入増などを受けて、円安のメリットを感じにくくなっている。
ウクライナ情勢の緊迫が続き、世界的な商品価格の高騰は収まりそうにない。
資源を海外依存する日本には、円安の長期化はマイナスの影響をもたらす。1985年のプラザ合意以降の円高との戦いを続けてきた日本経済に転機が訪れている。
所見
製造業の国外流出は、日本を見捨てるという意味かもしれない。
資源が無く、食料自給率38%と低い日本は円高を目指すしかない。
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