社会人になってゴルフを始める方は多いと思います。
ご多分に洩れず銀行でも上司・先輩より「ゴルフやらないのか、やった方が良いよ」となります。
(私も入行7年目の時、断りきれず一旦始めることになりました。)
なぜ、やった方が良いと言われるのか、メリット・デメリットを検証します。
ゴルフのメリット
①「社内・社外とも交友関係が深まる」
実際、お客さんもゴルフ好きは多く、企業オーナーなどは大体がゴルフをやっています。
社内コンペやお客さんのゴルフ会なども多いです。一度ゴルフを一緒にすると、一気に親しくなるので、仕事・プライベートで人間関係を作りやすくなります。
その状況下、「銀行員たるものゴルフ接待が出来なければ出世もしない。」という風潮もあるように思います。
実際、多くの支店長はゴルフが上手です。
②「適度な運動になる」
1ラウンド回るのに500~800kcalは消費すると言われています。大自然の中、適度な運動をすると心身ともに良い効果があります。
③「何歳になってもできる」
80代でもゴルフをする人はいます、一生の趣味にすることができ、ゴルフを通じての交友関係も続けられます。
ゴルフのデメリット
① 「お金」
まず、ゴルフを始めるには必ず道具が必要になります。ゴルフをスタートさせるために必要な道具を「初心者が揃えるには」というレベルで一般的な価格でざっくりと並べます。
最初に揃える道具
・ゴルフクラブ一式:70,000円
・ゴルフウェア:20,000円
・クラブハウス用の服装:10,000円
・ゴルフで使う諸々の小物:7,000円
練習費用
・レッスン料:30,000円(デビューまでのイメージ)
コースデビュー時の料金
・プレイ料:15,000円(休日料金・昼食込み)
・交通費:5,000円(高速料金)
・レンタカーの場合:10,000円(利用料)
年間ランニングコスト
・年間ラウンド数12回:360,000円=180,000円(プレイ料@15,000円)+180,000円(高速料金・車台@15,000円)
・練習場費用:60,000円(月5,000円)
・消耗品料金:20,000円(ボール、ティー、手袋等)
スタートするまでに167,000円がかかり、その後年間440,000円がかかる見込みです。
社会人23歳からスタートし、定年65歳までゴルフを続けると1,800万円以上がかかります。
②「時間」
ゴルフ1ラウンドは、ほぼ一日を潰します。(朝5時起き、帰宅は18時など)
練習も1回1時間はかかります。
年間のゴルフ消費日数
・ラウンド:12日間(月に1度ペース)
・練習 :2日間(月4時間×12カ月)
社会人23歳からスタートし、定年65歳までゴルフを続けると丸588日間をゴルフに費やすことになります。
所見
ゴルフは上司やお客さんと仲が良くなる方法の一つだと思います。実際、私の昇格を推してくれた上司と仲が良くなったのもゴルフの要因が強いと思います。
一方、ゴルフの犠牲は大きいです。
ざっと計算しても、「ゴルフをやり続ける」ことになると42年間で1,800万円もかかります。5%で運用した場合、6,000万円以上の資産になります。時間も人生の中で588日間も拘束されることになります。家族との時間や勉強する時間が減るということです。
今の時代、上司からゴルフを強要されることはなくなりました。人間関係を良好にできることはメリットですが、他の方法でも人間関係は作れます。勉強など、自分磨きに時間を使い、仕事の質を上げる方が出世も早いと思います。
コロナ禍で、オフィシャルなゴルフ会が無くなり、2年間ほどゴルフはやっていませんが、これからはやりません。可能な限り、断り続けようと思います。
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