上場企業の平均年収、1位はキーエンス1751万円！！

2021年の主な上場企業の従業員の平均年収はセンサー大手のキーエンス。大手商社などコロナ禍でも稼ぐ力の高い企業は還元余力もある一方、オリエンタルランドなど、コロナ禍の影響が大きい企業は減少率が大きかった。

日経500種平均株価銘柄で従業員が1000人以上の355社を対象に2021年有価証券報告書より、ランキングを作成。355社のうち、年収が増えたのが130社、減ったのが225社となった。

（社名…平均給与…増減率）

【平均給与が高い企業】

• キーエンス…1751万円…▲4.8%
• 三菱商事…1678万円…2.8%
• 伊藤忠商事…1627万円…4.0%
• 三井物産…1482万円…6.4%
• 野村HD…1414万円…7.7%
• ソフトバンクグループ…1404万円…1.1%
• 日本テレビHD…1384万円…▲1.2%
• 住友商事…1356万円…▲5.6%
• 東京海上HD…1292万円…3.8%
• 三井不動産…1273万円…0.0%

【増加率が大きい企業】

• 松井証券…918万円…24.4%
• ニプロ…618万円…15.2%
• ミクシィ…735万円…11.3%
• ケーズHD…575万円…10.5%
• アイフル…613万円…8.6%
• 野村HD…1414万円…7.7%
• 富士通…865万円…7.6%
• ホクト…557万円…6.8%
• イビデン…684万円…6.5%
• 三井物産…1482万円…6.4%

【減少率が大きい企業】

• オリエンタルランド…451万円…▲36.3%
• ANAHD…563万円…▲23.5%
• タカラトミー…698万円…▲19.9%
• 日本製鉄…494万円…▲19.4%
• 日本航空…678万円…▲19.2%
• 牧野フライス製作所…556万円…▲18.9%
• 丸紅…1192万円…▲17.9%
• オークマ…571万円…▲17.8%
• HOYA…712万円…▲15.7%
• 三菱ケミカルHD…1011万円…▲13.3%

上位には大手商社や日本企業として過去最高利益を出したソフトバンクなどが入った。

増加率ではコロナ禍で巣ごもり需要を捉えた企業が多く、ニプロはコロナワクチンの注射器特需で業績回復した。

減少率が大きい企業にはレジャーや空運など、コロナ禍で人流が抑制され収益に直結する企業が並んだ。

所見

コロナ禍でも業績が伸びている企業は従業員還元をしている。一方気になるのが、オリエンタルランドなどコロナが直撃した企業。3割以上も給料が削減され、今後の見通しもできない。

最悪、数年はコロナ禍となる可能性もあり、早急にウィズコロナでの収益アップ体制が作れなければ、さらに下がる可能性がある。給料が下がらない前提で住宅ローンなど資金繰りを考えていた方々は大変なことになる。

銀行も貸倒により収益圧迫の要因となる。現状は政府補償頼み、ワクチン普及のスピードアップを強く願います。