選挙って、与党か野党、どっちが勝つかわからない11都道府県で勝敗が左右するらしいですね
衆院選は31日の投開票まで残り1週間あまりとなった。日本経済新聞社の序盤情勢で全289小選挙区の4割が接戦だった。
定数1を争う小選挙区全ての歴代の勝利政党をみると入れ替わりの激しさに地域差がみられる。
振り子のように勢力が変わりやすいのは11道府県で、その結果は選挙の情勢を映し出す。
選挙には地盤がある
政党には地盤となる地域がある例が多い。
米国の民主、共和の二大政党はそれぞれ優位な州を持つ。両党の間で選挙のたびに勝者が変わりやすい州を「スイングステート」と呼ぶ。
大統領選などはスイングステートの結果が勝敗を左右する。
日本のスイングステート
日本の衆院選の結果に影響を与える日本版の「スイングステート」はどこか。
日本経済新聞社が作成した1996年衆院選以降の全選挙区、全候補者のデータベースを使って調査した。
富士通のデータサイエンスチームと共同で96年から8回の衆院選について、自民党などと非自民勢力との間の勝者の変化を「変動係数」を用いて分析した。
変動係数は複数のデータ集団のばらつき具合を比較できるようにした値だ。
ひとつの集団の中でデータのばらつき具合を示す「標準偏差」を平均値で割って算出する。
変動係数が大きければ勝者が頻繁に変わることを意味する。
都道府県ごとにみると、変動係数が0.61以上は4県、0.45~0.61未満が7道府県だった。
これらをあわせた11道府県が勝敗の入れ替わりやすい日本版「スイングステート」といえる。
数値が最も大きかったのは山梨県だ。自民は96年に3選挙区で全勝し、00年と03年は2勝1敗、05年と09年は全敗、12年1勝、2選挙区に減った14年は全敗、17年は1勝だった。
2位は沖縄県、3位は滋賀県で、次いで佐賀、新潟、秋田、愛知、大阪、埼玉、北海道、兵庫の各道府県が続いた。都市部に限らず北から南まで分布する。
流動性が高いこれらの道府県の選挙結果は勝敗を占う。
その端的な例が埼玉県だ。自民が単独過半数を取った05年、12年、14年、17年の4回の衆院選では、埼玉の15選挙区で自民の勝率がいずれも8割に達した。
自民が単独過半数に届かなかった96年、00年、03年は埼玉の勝率は40%台にとどまる。民主党に政権交代を許した09年は埼玉で全敗した。
埼玉の勝敗が全体の選挙結果と連動している。
日経が19~20日に実施した序盤情勢調査に基づき、この11道府県の小選挙区の情勢をみると「有力」「優勢」なのは与党が5割弱、野党が5割強だった。
全ての小選挙区でみると与党が6割で、野党の4割を上回った。11道府県のほうがより野党にふれた。
人気がブレない地域は
これとは対照的に8回の選挙を通した変化が少ない県も探った。
変動係数が最小だったのは愛媛県で、自民が8回のうち6回の選挙で全4選挙区を独占した。自民が大敗した09年も3勝1敗と勝ち越した。
愛媛に次いで小さい方から山口、青森、富山、鹿児島、島根の各県が並ぶ。8回回の選挙でずっと勝ち続けている鉄板候補者が愛媛、山口には2人、青森には1人いる。
各党の作戦は
与野党は日本版「スイングステート」で勝ちきるため選挙戦術を練る。
自民の岸田文雄総裁は11道府県に入る愛知県を21日、北海道を22日に訪れた。
立憲民主党の枝野幸男代表も22日に愛知で応援演説した。23日には11道府県の1つで自らの地元でもある埼玉に入る。
所見
どちらに振れるかわからない「スイングステート」、言い方を変えると選挙地盤を持つ政治家がいない地域が11。
一位:山梨、二位:沖縄、三位:滋賀、四位:佐賀、五位:新潟、六位:秋田、七位:愛知、八位:大阪、九位:埼玉、十位:北海道、十一位:兵庫
とても興味深いと思います、
スター性がある政治家がいないのか、自分の意志が強い(過去の慣わしに捉われない)県民性なのか、もしくは、都度流されやすい県民性なのか、
今回の選挙は与党には負けてほしい思っています。
なぜなら、総裁選で河野さんが岸田さんに負けた。民意を無視した総理大臣を選んだということ。
立憲民主に政権を持ってほしいわけではないので、与党には議席を政権維持のギリギリまでおとしてもらって、反省してほしい。
とりあえず、期日前投票で維新に投票しました。