太郎
おはようございます❗️
あと15年でFIREを目指す、企業戦士のメガバンク太郎と申します😊
ブロックオファーに関しての相場操縦、利益は思った以上に小さい。
なぜ不正を犯したのか🤔
SMBC日興証券の幹部による相場操縦事件は、エクイティ本部を担当する副社長の逮捕にまで発展した。
疑惑の焦点となった「ブロックオファー」は証券会社が日常的に手掛ける取引のひとつだが、必ずしも収益性が高いとはいえない。
なぜリスクを冒したのか
なぜリスクを冒してまで取引に傾斜していったのか。
株主の保有株を買い取って、投資家に幅広く転売するブロックオファーは証券会社が年に数十件引き受けている。「さほど大きなサヤを抜けるわけではないのに、なぜ危ない橋をわたってきたのだろうか」。
別の証券会社で取引に携わる関係者は、金融商品取引法違反で幹部5人が起訴されたSMBC日興に疑問を拭えないでいる。
証券会社によって「マーケティングオファー」「エクイティオファー」などと呼称が異なるように、業界で統一された手法や慣習があるわけではない。
まとまった株式を売りたい株主と取引に先立って契約を結び、数日後の終値から一定の乗数を引いて買い取る「ディスカウント率」を事前に決めておく場合が多い。
決定にあたっては株式の流動性に加え、個人投資家の買いが入りやすいかなど複数の事情が考慮される。売り主が複数の証券会社に条件を競わせることもあり、ディスカウント率はおおむね2~4%が相場だという。
たとえば1株=1000円のA社株でディスカウント率を3%と決めた場合。3営業日後の取引実行時の終値が900円まで下がれば証券会社は873円で買い取り、投資家に890円で転売できれば差額の17円分がもうけになる。一般的に証券会社の抜けるサヤは2%前後だという。
取引にかかわる関係者は「(機関投資家に転売する)ブロックトレードなどに比べれば、うまみのあるビジネスとはいえない」と話す。今月5日の記者会見でブロックオファーの収益性を問われたSMBC日興の近藤雄一郎社長は「トレーディング収益の5%程度」と明かした。
株式のトレーディング収益は2021年3月期に773億円だったので、単純計算で40億円前後となる。
個人インセンティブか、収益プレッシャーか
不正に手を染めた動機はなお不明だが、ブロックオファー取引が成立すれば個人が手にするインセンティブ(報酬)に着目する関係者もいる。
SMBC日興の市場部門に勤める40代の社員は、09年に三井住友フィナンシャルグループ(FG)の傘下に入る前の時代を知る中堅だ。
「グループ化されてから収益へのプレッシャーは確実に高まっている」という。
市場部門は相場環境によって収益が大きくぶれやすい。ある関係者は「収益性が低くても、着実に案件を積み上げられる点に注目していたのではないか」と指摘する。
銀行と証券会社の情報共有に制約を課す「ファイアウオール規制」の緩和が進み、複数の機能を束ねて金融サービスの高度化をめざす流れは強まる一方だ。
営業現場では日常的に顧客や案件を紹介しあっており、SMBC日興では売上高にあたる純営業収益の約3割が銀行との連携によるものだという。
三井住友FGではSMBC日興が富裕層ビジネスを主導
三井住友FGでは銀行と証券、信託が手掛けていた富裕層ビジネスをグループで一体化し、SMBC日興が主導する形にした。
ネットを通じて銀行と証券の口座を同時に開設できるサービスも検討するなど連携を深めてきた。
三井住友銀行で法人営業に携わる行員は「今回の不正で表だって証券と連携しにくくなっている」と明かす。
副社長の逮捕を受けて24日夜に記者会見したSMBC日興の近藤社長は、三井住友FGの責任を問われても「当社の問題だ」と強調したが、金融庁は親会社の監督責任にも厳しい目を向けている。
調査委員会を立ち上げたSMBC日興は、不正に走った個人の動機や背景にとどまらず、企業統治のあり方や不祥事を誘発した企業風土の解明にもメスを入れる必要があるだろう。
所見
収益のプレッシャーが強まり、少しでも収益をあげるためだったのか、
個人のインセンティブのためだったのか、
深掘りして動機を確認しなければわからない。
本不正は氷山の一角で、他にも不正が横行している可能性もあるか。
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