太郎
おはようございます❗️
あと15年でFIREを目指す、企業戦士のメガバンク太郎と申します😊
地銀は政府保証の融資や、倒産件数の低推移で好決算。
ただし、来年度はどうなるかわからない🤔
上場地銀77行・グループの2021年4~12月期決算が14日、出そろった。
比較可能な74行合計の純利益は前年同期比34%増の7585億円だった。
融資先の倒産に備える費用が大幅に減り、前期に急増した政府保証付き融資が本業を支えた。
コロナの再拡大で先行き不透明
ただ、新型コロナウイルスの感染再拡大で企業業績はまだら模様だ。
有価証券運用で含み損を抱える地銀も現れており、先行きには不透明感がある。
連結決算は前期比21%増
連結決算は21年10月に持ち株会社に移行し、前期決算との比較ができない北国フィナンシャルホールディングス、十六フィナンシャルグループ(FG)、おきなわFGを除いて集計した。
純利益が減ったのは島根銀行や筑邦銀行など5行しかなかった。
通期の純利益見通しは前期比21%増の8173億円で、期初予想の7209億円から上振れしている。
銀行単体の決算では、本業のもうけを表すコア業務純益が前年同期比で約2割増えた。
政府保証の融資が下支え
21年3月期に政府保証が裏付けの実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)が急増しており、利息収入が下支えになった。
個別行をみると、保証付き融資を増やした銀行の好業績が目立つ。
保証承諾額が最も多かった西日本シティ銀行のコア業務純益は31%増えた。
2位の北洋銀行は43%増、3位のきらぼし銀行は69%増だった。
低水準の倒産件数もプラス収益に
歴史的な低水準で推移している倒産件数の影響も大きかった。
融資先の倒産に備える不良債権処理費用は約3割減った。
きらぼし銀行や琉球銀行など、特定業種の業況や経済見通しに基づいて前倒しで積み立てた銀行では戻り益もあった。
今後は楽観できない「オミクロン」の影響
ただ、来期以降の業況は楽観できない。
新型コロナの変異型「オミクロン型」の急拡大で飲食・宿泊業界は冷え込んだ状況が続く。
コロナ禍で一段と債務が重くなった企業は追加の資金繰り支援を受けられず倒産につながる懸念がくすぶる。
「経営が行き詰まる企業は少しずつ増えている。体力を超える借り入れをしており、追加融資も厳しい」(名古屋銀行)との声もある。
21年4~12月期の純利益が既に通期見通しを16%上振れしている岩手銀行は「オミクロン型の感染拡大の影響が不透明で、予防的な引き当ても検討している」という。
保有の外国債券の評価が目減り
地銀はここ数年、世界的な金融緩和を背景に外国債券への投資を積極化してきた。
足元の金利上昇局面で保有する外債の評価額は大きく目減りしている。
21年9月に前年同期比で約6割増だった含み益は、同12月にはほぼ前年並みにまで鈍化。
栃木銀行やじもとHD、みちのく銀行などは含み損だった。
年明け以降、金利上昇・株安は強まっており、通期決算では一段と悪化する可能性がある。
所見
地銀の好決算はポイントは2つ、
政府保証があるコロナ融資を伸ばしたこと。
企業の倒産件数が極端に少ないこと。
ただし、先行き不透明なことは2つ、
オミクロン拡大の影響が出るのはこれからであること、
積極投資をした外国債券が利上げにより目減りしていること。
日本の金利が上がれば、どの銀行も救われるのだが。