太郎
おはようございます❗️
あと15年でFIREを目指す、企業戦士のメガバンク太郎と申します😊
小麦は生活に欠かせない。それが値上げとなると、個人消費は厳しくなる。スタグフレーションか🤔
農林水産省は9日、国が輸入して製粉会社などに売り渡す小麦の価格を4月から前半期(10月期)に比べ平均17.3%引き上げると発表した。
価格は1トン7万2530円(5銘柄加重平均、税込み)。
現在の算定方法になってからの最高値だった2008年10月期(7万6030円)に次ぐ2番目に高い水準となった。
ウクライナ情勢緊迫化により高騰
ウクライナ情勢の緊迫化などで上昇した小麦の国際価格高を反映する。
小麦からつくる小麦粉を原料とするパンやパスタなど様々な食品の値上げ圧力となる。
日本は9割の小麦を輸入
日本は国内で食用に使う小麦の約9割を米国、カナダなど海外から輸入する。
政府の売り渡し価格は国際相場や海上運賃などの変動を反映し、毎年4月と10月に見直している。
今回は直近6カ月(21年9月第2週~22年3月第1週)の買い付け価格の平均から算定した。
小麦の国際指標である米シカゴ商品取引所の先物価格は算定期間中、上昇基調が続いた。
世界最大の小麦輸出国『ロシア』
主要生産国の米国やカナダの産地の高温乾燥による不作に加え、世界最大の小麦輸出国のロシアは輸出規制を実施した。
ウクライナ情勢の緊迫化も値上がりに一部影響した。
ロシアがウクライナに侵攻した2月下旬から、シカゴ市場の小麦価格は急騰し約14年ぶりに最高値を更新した。
ロシアとウクライナの小麦輸出は世界全体の約3割を占めており、供給が細るとの懸念が強まっている。
国際相場高が続けば、10月期の売り渡し価格も上昇する可能性がある。
国産小麦も値上がり
国産小麦も値上がりしそうだ。
製粉会社などが年に1回入札する際の基準となる価格は、生産者団体などで構成する協議会が政府売り渡し価格の変動を反映して決めている。
製粉会社は約3カ月分の在庫を抱えているとみられる。
今回の改定に伴い、製粉会社がパンや菓子メーカーなどへの小麦粉の販売価格を改定するとすれば、在庫の消化が進んだ夏場ごろになるとみられる。
食用油、包装費などの原材料も上昇
小麦粉以外にも、食用油や包装費など食品に使う様々な原材料が上昇している。
小麦粉価格が上昇すれば、小麦粉を原料に使う食品企業はパンやパスタ、うどんなど商品に価格転嫁する可能性がある。
農水省の試算では、売り渡し価格の改定が小売価格に与える影響は食パン1斤(178円)あたりプラス2.6円(1.5%)になる。
家庭用薄力粉1キロ(278円)あたりではプラス12.1円(4.4%)程度という。
消費者物価指数を0.016%程度押し上げる要因になる。
賃金が上がらないなか、生活に欠かせない食品の値上げは家計に打撃となる。
日本の国内総生産(GDP)の主要素である個人消費が落ち込めば、日本経済全体の足かせになる。
所見
ロシアとウクライナで世界の3割の小麦を作っているなら、戦争が終わらない限り小麦不足になることは明白。
小麦価格が上がれば、パンや麺類の値段が上がる。
一般庶民にとっては食べ物の値段が上がる方が、原油が上がるより苦しくなる可能性がある。
資源と軍事だけのロシアと思っていたら、世界の生命線である食料も握っている。
屈したくは無いが、早く終わってほしい。
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