前回の為替介入は145円90銭、そこから3円も円安の水準。
為替介入に入るだろうが、効果があるのか。
ドル円、148円台後半
14日のニューヨーク外国為替市場で円が対ドルで下落し、一時1ドル=148円台後半を付けた。
148円台は1990年8月以来32年ぶりの円安・ドル高水準。
14日に発表した米経済指標が市場予想を上回り、円売り・ドル買いが膨らんだ。
米連邦準備理事会(FRB)がインフレを抑えるために急激な利上げを続けるとの見方もドル全面高を後押ししている。
円は12日に24年ぶり安値となる146円台に下落し、その後も下げ幅を広げてきた。
日本時間13日夜に発表した9月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ると147円台に下落、1998年の安値である147円64銭も超えて円安が進んだ。
米小売売上高の発表、米景気の期待
14日に発表した9月の米小売売上高が市場予想の範囲に収まり、米景気への期待感からドル高が進行。
その後にミシガン大学が発表した10月の消費者態度指数(速報値)で物価の見通しを示す予想インフレ率が市場予想を上回ったことで、インフレが長引くとの見方からドル買いが加速した。
政府・日銀は9月22日に1ドル=145円90銭を付けた後に円買い・ドル売りの為替介入に踏み切っている。
市場では円安の加速を受けて再び大規模な円買い為替介入もあり得るとの警戒感も強まっている。