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逃げ道ふさがるマイナス金利、三菱UFJ銀行に6年ぶり適用⁉️

メガバンク
太郎

おはようございます❗️
あと15年でFIREを目指す、企業戦士のメガバンク太郎と申します😊

6年ぶりにマイナス金利発動、預金が積み上がりすぎて困る銀行🤔

三菱UFJ銀行が日銀に預けている当座預金の一部にマイナス金利が適用されることが17日、わかった。

2016年の制度導入当初を除き、大手行に適用されるのはほぼ6年ぶり。

銀行業績への直接の影響を和らげるために適用範囲を絞ってきたが、超低金利環境の長期化で行き場を失ったマネーが預金に積み上がり、新型コロナウイルス禍で支給された給付金などが拍車をかけた。

マイナス金利が続けば、手数料の徴収など預金者が負担を迫られる可能性もある。

大手行のマイナス金利残高2730億円

日銀が17日に発表した統計によると、21年12月の大手行のマイナス金利適用残高は2730億円だった。

日銀が16年2月に導入したマイナス金利政策は銀行が日銀にあずけている当座預金の一部にマイナス0.1%の金利を課す。

それまで、銀行は当座預金に預けているだけで一定の金利収入を得られていたが、マイナス金利を課すことで資金を投融資に振り向けさせたり、為替相場での円高をおさえたりするのが狙いだった。

3段階の日銀預金

当座預金は①0.1%の金利がつく基礎残高②法律で義務付けられた所要準備額と貸出増加支援などの制度を使って日銀から借り入れた金額などで構成するゼロ金利のマクロ加算残高③マイナス0.1%を適用する政策金利残高――の3つの階層に分かれる。

①と②を上回る当座預金残高に③のマイナス金利が適用されるしくみだ。

三菱UFJ銀行は21年12月中旬~22年1月中旬までの当座預金がこの条件に触れた。

市場運用、海外融資で逃してきたが

すでに地方銀行や信託銀行、ゆうちょ銀行などにはマイナス金利が課されているが、三菱UFJ銀を含む3メガバンクは市場運用や海外での大口融資に資金を回すことで当座預金に資金を積まず、マイナス金利の適用を回避してきた。

ここにきて三菱UFJ銀がマイナス金利の適用条件に触れたのは、長引く低金利に加え、コロナ禍の影響を背景に想定以上のペースで預金が積み上がったためだ。

大手5行は1年で3.4%預金増加

全国銀行協会によると、大手5行の預金残高は21年12月時点で前年同月比3.4%増の427兆円と、貸出金の増減(1.3%減)を大きく上回る預金が流入した。

経済の先行き不透明感から消費が抑制される一方、政府による一律の給付金などで預金が膨張した。

貯蓄から投資の流れも勢いづかず、大量のマネーが預金に滞留したことでメガバンクですらマイナス金利を避けきれなくなった。

年間数億円のマイナス金利支払い

三菱UFJ銀が日銀に支払う金利は年間数億円になる公算が大きい。

持ち株会社の三菱UFJフィナンシャル・グループの収益規模(22年3月期は純利益1兆円超の見通し)からみれば、ただちに銀行利用者に負担を求める可能性は低い。

日銀は21年10月に遡って156億円のマイナス金利を適用した。対象は埼玉りそな銀行とみられる。

低金利で利ざやが縮小

低金利は銀行の収益源である預金と貸出金の利ざや縮小につながっている。

各行は無料で提供してきた付帯サービスの有料化を進めている。

今後も預金が膨らみマイナス金利の適用残高が増え続ければ、口座維持手数料などで顧客に転嫁する動きが現実味を帯びる。

ほころび目立つ日銀緩和

日銀の異次元緩和は表向きの政策方針をよそに軌道修正が進む。

緩和の長期化に伴い、副作用が出ているためだ。マイナス金利政策もデフレ懸念を強める円高の阻止には一定の効果を発揮したものの、ほころびも目立ってきた。

日銀はマイナス金利政策で負担軽減策を講じてきた。

脱炭素に向けた投融資や新型コロナウイルス禍に対応した資金供給策を通じ、利用実績に応じてマイナス金利の影響を軽減できる措置だ。

日銀内からも「どこかの銀行は犠牲にならざるを得ないがマイナス金利の適用は『薄皮』くらいでいい」との本音が漏れる。

マイナス金利適用残高は全体で5兆円

実際、マイナス金利が適用される当座預金残高(裁定取引後)は5兆円程度の一定水準で推移するようにしている。

回避策の活用や投融資に資金を振り向けてきた三菱UFJ銀行にマイナス金利が適用された直接の要因はコロナ禍に伴う預金増だ。

円高対策ということもあり、金融機関にあえて逃げ道をつくる制度設計にした当時と足元では状況は異なっている。

日銀は国債購入を減らしている

量的緩和政策も転機を迎えつつある。黒田東彦総裁が就任した2013年春、日銀は大量の国債購入を目玉に早期の2%の物価目標達成を約束したが、21年末の国債保有残高は521兆円と20年末から14兆円減。年間での減少は白川方明・前総裁時代の08年以来13年ぶりだ

量から金利へ

日銀は金融政策の主眼を「量」から「金利」に切り替えているため、「量が減っても低金利環境を維持できれば問題ない」との見方が日銀内にはある。

表向きの説明は「必要に応じて国債を無制限に買い入れる」というものだが、実際は数年かけて購入量を減らしてきている。

金融緩和が長引き、複雑になるほど日銀の取り組みが国民や金融市場に理解されにくくなる弊害も無視できない。

日銀のマイナス金利政策も、銀行が余剰資金を投融資に回すよう促すのが理由だが、ほぼ6年ぶりとなる大手行へのマイナス金利の適用は長期間にわたる緩和にもかかわらず資金需要が乏しいままの実態を物語っている。

所見

優良な貸出先は少なく、コロナ禍で預金は積み上がる一方。

年間数億のマイナス金利を支払う状況になってしまった。

口座維持手数料を取らざるを得ない状況になる前に、預金者の貯蓄→投資の流れを加速させなければいけない。

ABOUT ME
メガバンク太郎
とあるメガバンクで働く16年目の中堅行員です。30年目(51歳)では別会社に出向(給料激減)する運命の業界、それまでにFIRE※出来ないか真剣に考えるようになりました。 妻、子供5人の大家族で生活費もかさむ中、少しでも収入を増やすための「自己成長」、無駄遣いをしない「倹約」、お金を増やす「資産運用」の3つの軸で自らを律する為にブログを始めます。 ご覧になった方へ少しでも有益な情報にするためにも、精一杯がんばります。 ※Financial Independence, Retire Early=「経済的自立と早期リタイア」
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