太郎
おはようございます❗️
あと15年でFIREを目指す、企業戦士のメガバンク太郎と申します😊
債券ファンド1.8兆円流出超 債務負担増の恐れ
米国の利上げで新興国経済に圧力がかかっている。
ドルの金利上昇に伴って新興国からの資金流出が強まり、ロシアのウクライナ侵攻後は新興国債券の運用残高が約136億ドル(約1兆8000億円)の流出超となった。
資金流出による通貨安はインフレにつながるため、新興国も利上げをせざるを得ない。
急速な利上げが新興国経済を冷やし、世界経済の減速を招く恐れがある。
5.3〜4のFOMCで0.5%利上げ
5月3~4日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)では、通常の倍となる0.5%の利上げが予想されている。
米国の利上げは新興国からの資金流出を招きやすい。新興国は自国通貨の下落で輸入品が値上がりすると、強いインフレにさらされる。
ウクライナ侵攻による資源高
ロシアのウクライナ侵攻も資源高を招いた。
資源を輸入に頼る新興国は経常収支の悪化が予想され、投資資金が逃げる。米調査会社EPFRによると、新興国債券ファンドは2月24日から4月27日までで約136億ドルの資金流出超となった。
週ごとでは4月21~27日の流出超が約39億ドルと侵攻後の最大で、流出が加速している。
新興国の利上げ
インフレと資金流出を抑えるには、新興国も利上げを進めざるを得ない。だが急速な利上げは経済を冷やす恐れがある。
ブラジルは米利上げに備え、2021年3月から利上げを進めてきた。
原油や鉄鉱石が豊富で、国際的な資源価格の上昇は追い風となる。通貨レアルは年明け以降、上昇基調で推移してきた。
だがレアルは4月後半から下落基調に転じた。
高インフレで消費が抑制されるなか、政府による工業品税の引き下げなどで財政が悪化するとの懸念が背景にある。
中銀による9会合連続の利上げで政策金利は2%から11.75%に上がり、5月の会合で10回目の利上げは確実とみられている。
最近は6月会合でも「小幅の追加利上げに動く」(米ゴールドマン・サックス)との見方が強い。
エジプトは小麦輸入の8割をロシアとウクライナに頼り、3月の消費者物価が前年同月比10.5%上がった。4~6%台だった昨年と比べると、急激なインフレだ。
中央銀行は3月下旬に約5年ぶりの利上げをしたうえで、エジプトポンドをドルに対して切り下げ、国際通貨基金(IMF)に支援を要請した。IMFには外貨不足が深刻なスリランカも支援を求める。
通貨安になると債務返済の負担増
新興国は通貨安になると、債務返済の負担が増す。
米格付け会社S&Pグローバルによると、新興国では22年に入ってから11件の社債で債務不履行(デフォルト)が起きた。
3月23日までの発生ペースは前年の3倍だ。S&Pのアナリストは「新興国の一部の低格付け企業は、資金調達や債務の借り換えが困難になる可能性がある」とする。
第一生命経済研究所の西浜徹氏は「新興国にとって悪い材料が重なっている。
政情不安につながると、影響が拡大しかねない」と話す。国際通貨研究所の森川央氏はロシアへの経済制裁が長びく公算が大きいなか、「供給網が目詰まりし、世界経済は景気後退と物価上昇が同時に起こる『スタグフレーション』的な状況になる可能性がある」とみる。
所見
アメリカの利上げで、1番苦しいのは新興国。
さらにロシアの侵攻で資源が高騰している。
特に資源の無い新興国は通貨安と資源高で『スタグフレーション』の状況になる。
ロシアは世界中に迷惑をかけている。