0.75%の利上げは織り込み済み。
9月13日発表の8月CPIも落ち着いた数字になるのではないか。8.3%くらいになれば良いのに。
ウォラー氏、再度の大幅利上げを支持
米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は9日の講演で、20~21日に開く次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)について「再度の大幅利上げを支持する」と表明した。
前回の7月会合まで2連続で実施している0.75%の利上げを続けると示唆したとみられる。
オーストリアの経済イベントで講演した。
次回会合の利上げ幅は0.75%と0.5%で見方が分かれているが、ウォラー氏は米国の景気後退懸念が薄まり、労働市場も極めて強いとして「次回会合での政策判断は単純なものになる」と明言した。
7月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比の上昇率が前月から縮小した。
9月13日発表の8月CPIに注目
8月のCPIは9月13日に公表される。
ウォラー氏はFRBが2021年に高インフレを一時的だと読み誤った経緯を説明したうえで「インフレの一時的な減速に惑わされて誤った判断でFRBの信認を損なえば、影響はさらに大きくなる」と述べた。
利上げがいつまで続き、政策金利をどこまで引き上げるかについては「データ次第だ」と具体的な言及を避けた。
「少なくとも来年初めまで政策金利を引き上げる必要がある」と述べるにとどめた。
FRBは10日から、FOMCの参加メンバーが対外発信を控える「ブラックアウト期間」に入る。
パウエル議長を含めた参加メンバーは今回の会合から前もって明確に利上げ幅を織り込ませる手法をやめている。
市場ではFRBが0.75%の利上げを続けるとの予想が大勢を占めている。