みずほ銀行は31日に8/20のシステム障害について経緯などの報告書を金融庁へ提出した。
障害の原因となった店舗と勘定系システムを繋ぐサーバーにあるディスクの故障について「さらなる調査や確認が必要」と解明できていないことが記されている。
みずほは2月末から2週間で4件のシステム障害が発生し50項目以上の再発防止策を公表し、坂井社長は「2度とこのような事態は起こさない」と誓ってから約2ヶ月で再発した。
8/20のシステム障害ではキャッシュカードの紛失を届け出た顧客の対応ができず、50万円の不正引き出しがあり顧客への被害も出ている。社員向け説明会では社員から「ビジネスへの影響はどう考えるのか」と経営陣に問いただす場面もあった。現場対応の負荷が増し、士気が低下していると心配されている。
金融庁は追加の聞き取りを実施し、障害の要因などを見極めた上で業務改善命令を出す見通し。
目次
所見
原因も解明されていないシステム障害の再発防止はできない。トップが謝るだけでは何も解決しない。顧客から不信感を持たれている現場も大変。これまで色々なシステム障害を出しているが、個々のシステムが悪いのではない。治しても別のシステム障害が起きていることを考えると、システム運営する「人」（経営含む）が脆弱であるという証拠、改良に投資するだけでなく、人に投資しなければ、永遠にATMが止まるリスクは消えない。
