太郎
おはようございます❗️
あと15年でFIREを目指す、企業戦士のメガバンク太郎と申します😊
円安でもメリットが出ない日本は投資対象から外されている🤔
円4円安、日経平均は1%高どまり 輸出の押し上げ効果鈍く
金融市場で「円安が進めば日本株が上昇する」との通説が崩れている。
ロシアのウクライナ侵攻から3週間あまりで、円は対ドルで約4%(約4円)下落したのに対し、日経平均株価の上昇率は約1%(377円)にとどまる。
資源高、円安で輸入物価が上昇
円相場と日本株の値動きの連動性を示す相関係数が急低下している背景には、資源高と円安が重なって日本の輸入物価を一段と押し上げ、企業のコスト増につながるとの懸念がある。
従来、外国為替市場で円安になると、日本企業の輸出が増えて業績が改善するとの期待から日本株が買われる関係にあった。
為替、株価の連動性が急低下
2012年11月に当時の野田佳彦首相が衆院の解散を表明し、アベノミクスによる金融緩和観測が高まった局面が典型例だ。
約3週間で円はドルに対して約3円下落。この間、日経平均は8600円台から9500円台に約1割上昇した。だが、今回は日本株を買う動きが限られる。
日経平均と円の対ドル相場の値動きの連動性を示す相関係数を求めると、21年10月の約0.4から3月中旬には約0.15まで低下した。
相関係数は株や円の前日比の上昇幅や下落幅を90日分求め、関数を使って計算した。1に近づくほど連動性が高く、ゼロに近いほど連動性が低い。1ドル=120円台への円安が進んだ14年には0.7を超えていた。
『悪い円安』で日本株が買われず
円安でも日本株が買われないのは、現在の円安が日本経済や企業にとって「悪い円安」との見方が台頭しているためだ。
ウクライナ情勢の悪化で資源や穀物の供給が細るとの懸念から、原油先物価格は一時、13年8カ月ぶりの高値となる1バレル130ドル台に上昇。
非鉄金属や穀物の価格も軒並み上昇した。
資源や食料を輸入に頼る日本にとってはコスト高要因になる。
ここに円安が重なっている。高インフレへの対応策として、米国などの中央銀行が利上げに踏み切るのに対し、日銀は金融緩和姿勢を継続。
金利差が広がるとの見方から円売り・ドル買いが活発になり、約6年ぶりの水準まで円安が進んだ。
円安は輸入物価の上昇を招く。輸入物価指数はすでに前年比で3~4割上昇しており、足元の円安を踏まえれば一段と上昇するとの見方がある。
企業業績に対する警戒感も高まっている。「円安と原油高でコスト高になるのは避けられない」とインベスコ・アセット・マネジメントの木下智夫グローバル・マーケット・ストラテジストは懸念を示す。
J-オイルミルズは1月に原材料高から22年3月期の連結純利益を従来予想から14億円減の19億円と下方修正した。
22年3月期中に複数回の値上げをしたが、大豆など原材料の高騰に追いつかなかった。
花王は21年12月期の連結純利益が原材料高の影響で前の期比で減益となった。
企業が海外移転、円安メリット小
中長期で見ても円安の業績押し上げ効果は弱まっている。
ニッセイアセットマネジメントの松波俊哉チーフ・アナリストは「企業が海外移転を進めてきた影響が出ており、円安で輸出が増えることもなくなった。グローバル企業にとってまだ円安は多少追い風だがもうほぼ変わらない」と話す。
06~08年にかけての円安局面では輸出数量を示す指数(15年=100)は100前後から130台まで上昇した。
現在の円安局面ではほぼ横ばい圏の100前後で推移している。
1円の円安で利益1%→0.4%
大和証券によると、円相場が対ドルで1円円安になると、企業の経常利益を0.4%押し上げる。
ただ09年には1円の円安で1%近く経常利益を押し上げる計算だった。円安による効果は小さくなった。
かつて、ドル建てで投資収益を評価する海外投資家は、円安が進めば日本株が割安に映り、日本株を買いやすくなる構図があった。
企業業績の伸びが米国などに見劣りしても、円安が日本株を下支えした。
だが資源高に直面するいまは日本の経済構造の弱さが課題視され、円安でも買いが入りにくい。
日本企業の「真水」の競争力を高めなければ、株価の持続的な上昇が見込めなくなっている。
所見
資源高と円安が同時に進むと、輸入物価が上昇する。
3〜4割の輸入物価上昇は、さすがに企業の利益を圧迫し価格転嫁される。給料が上がらない家計は苦しい。
そのような状況では、円安で割安であっても日本企業は海外から投資されず株価は上がらない。
どうしようもない状況と感じるが、日本の家計には1,000兆円を超える現金資産がある。
これを一気に海外投資へ回せば日本資産は増えるはず、今こそ投資をしよう。