「オーケー」が「関西スーパー」の統合差し止め請求へ❗️❓

食品スーパーのオーケー（横浜市）が、10月29日の関西スーパーマーケットの臨時株主総会で決議されたエイチ・ツー・オーリテイリング（H2O）グループとの株式交換契約について、9日にも神戸地裁に差し止めの仮処分を申請する方針を固めたことが8日わかった。

総会当日の投票の取り扱いについて法的な疑いが生じたとしている。

関西スーパーの再編は判断が司法に委ねられ、白紙に戻る可能性もでてきた。

株主総会でH2Oとの統合について決議

オーケーは関西スーパーの第3位株主。

関西スーパーに買収提案をしており、総会でH2O系との統合が否決された場合はTOB（株式公開買い付け）する方針を示していた。

総会での可決を受け、買収提案を取り下げる意向を表明していた。

29日の総会では株式交換議案への賛成比率が66.68%と、可決に必要な3分の2をわずかに上回った。

可決を受け、関西スーパーは12月1日にH2O傘下のイズミヤと阪急オアシスを子会社化し、関西スーパー自体はH2Oの子会社となる予定になっている。

総会当日は関西スーパーとオーケーの申し出に基づき、裁判所が選んだ弁護士が検査役として立ち会っていた。

オーケーは「検査役の報告書で明らかになった集票の過程に問題がある」と判断した。

5日付の総会検査役報告書によると、最初の集計では賛成が65.71%と3分の2に届いておらず否決だった。

その後1人の株主が自らの議決権の内容を確認する申し出をした。

それを受けて、関西スーパーは会場で投じられた白票を賛成に切り替えた。賛成票が増えた結果、3分の2を超えて可決となった。

その株主は総会前日までに賛成の議決権を送付しており、当日はそれが有効だと考えて会場では白票を投じたという。

総会の実務上は株主が来場した場合、当日の投票が優先される。

関西スーパーは投票行動自体が間違いだったとして、事前の行使通り賛成にした。

関西スーパーの首脳は同日夜、「当社としては問題はないと考えており、事実関係と見解を9日に発表する」と話した。

『待った』をかけたオーケー

オーケーは投票締め切り後に特定の株主だけ投票内容を変えるのは問題があるとしている。

12月1日に株式交換の効力が発生する前に、司法の判断を仰ぐことにした。

仮に裁判所が差し止めを認めれば、関西スーパーの再編は白紙に戻ることになる。

所見

たった1人の投票を「白票」→「賛成」へ切り替えたことで、65.71%（3分の2未満）→66.68%（3分の2以上）へひっくり返った。

差し止めになったら、もう一回投票するのだろうか、その場合は3分の2未満になるのだろうか、

個人的には安価な「オーケーストア」を関西に投入してほしいので、「オーケー」を応援しています。